2016年4月16日

ICAN 「38Cカーボンホイール」入荷しました

前回フィクションサイクルのインプレコーナーに登場した中国ブランドの「ICAN 50C」の38mmハイト版である「38C」が入荷してきたので報告したい。

ICAN 「38Cカーボンホイール」

ICANは日本国内ではほぼ無名であるものの、前回の50Cの仕上がりの良さもあり、とりあえず一定の信頼は置いていいと判断したため、さらに軽量で使い勝手の良さそうなリム高さ38mmの38Cも取り寄せてみたのだ。

やっぱり38mmフルカーボンリムは軽い

現地レートのメーカー価格が339ドルと破格な割には、その重量もなかなか優秀な数値を叩き出した。
フロント:658g(実測)

リア:826g(実測)

ICAN-38C 前後セット重量
F/658g+R/826g=1484g(実測)
※QR、リムテープ含まず

この価格で38mmのちょいディープで1500g以下というのはおそらく探すのが困難だろう。

スペック上でライバルになりそうなのは、定価で20万円オーバーの「DURA-ACE WH-900 C35-CL」というまさにハイスペックなホイールである。

DURA-ACE WH-900 C35-CL
F/662g+R/826g=1488g(カタログ値)
※QR、リムテープ含まず

さすがに性能的にDURAのホイールにケンカを売るのは無理だとは思うが、重量面だけでみれば違いはフロントホイールが4g違いでリアはまったく同じという奇跡的な数値が出た。
さらにハイトは3mm高くて価格は1/5なのだから、とりあえず使ってみる価値はあるだろう。

ICAN 「38C」のリム単体重量は?

実は今回入荷したホイールはお客様からお取り置きのご用命を頂いたため、分解して各部の重量を測ることはできなかった。
仕方ないので、前回の「50C」のデータを元に試算してみることとした。

ICAN 50mmハイトカーボンクリンチャー 50Cの身体測定 
http://fiction-cycles.blogspot.jp/2015/08/ican-50c-weigth.html


「50C」重量データ
F/728g+R/889g=1617g(実測)

その差は133gであり、リムが12mm高くなるだけでこれだけの違いが出るようだ。
リムハイトが下がった分スポーク重量が増加するため、その増減を計算すると以下のようになる。

計算式
ホイール-ハブ-(スポーク+スポーク延長分)-ニップル=リム重量

フロント:
658g-75g-(131g+7g)-9g=436g(20H)

リア:
826g-215g-(157g+9g)-11g=434g(24H)

フルカーボンリムのクリンチャータイプとしてはそこそこ良い感じの重量ではないだろうか。
DURA-C35のリム重量は正確には公表されてはいないものの、カーボンアルミのハイブリッドはそれなりに重量があるに違いない。
今回は実走テストこそしていないものの、ウエイトバランスから見る走りの内容はなかなか期待できそうだ。
50Cと比較してもリムが単体で60g以上軽いため、重量で迷っているなら38Cのほうがオススメだ。


この内容のホイールが5万円以内で買えてしまうのだから、中華カーボンも侮れない。
しかし、一番重要な安全面が実証されてなく、安心感はDURAに比べれば大きく劣るだろう。
でなければ、だれもシマノのホイールを買わなくなってしまうのではないか?
そう思わせるほどにこのホイールは魅力的だった。

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